男性不妊の検査は、女性に比較したら簡単となります。その男性不妊の代表的な原因として、精液の中に精子がいない無精子症（その名の通り、精子が全くないことをいいます）や精子がいても数が少なかったり、精子の運動率が低い、精子の奇形率が高いなどです。
男性不妊を大きく分けて、正常な精子が作れない、精子を運ぶ経路になんらかの障害がある、性交や射精ができないとなり、それぞれ原因に合わせた治療が必要なのです。
薬での治療や手術、カウンセリングなどで症状が改善されて妊娠に至る場合がありますが、「不妊の原因が自分にある事を認めたくない」、「仕事がいそがしい」などといった理由から不妊検査や不妊治療に積極的になれない男性も少なくないことでしょう。
特に、近年では、環境ホルモン等の影響で精子の数が減少してしまってはいう研究結果も報告されており、男性不妊はどんどん増えてきているのです。
その上、仕事のや精神的な要因でパートナーとの性交渉がむずかしくなる男性もふえていますから、「不妊の原因として女性にある」というイメージは、今や逆転しているのです。
女性が原因の不妊ともなると、つらくても女性自身が通院すればまだ改善の余地はありますが、男性が原因の不妊、または、おたがいに原因がある不妊の場合であれば、不妊検査や不妊治療に積極的でない男性を説得する事から始めなければならず、へたすれば、夫婦仲をこじらせてしまいかねないのです。
不妊検査には協力的でも、自分に原因がある事がはっきりすると、急に不妊治療には消極的になってしまったり、男性としてのプライドから医師の問診にウソをついたりする可能性も高いようです。
